廃油の回収・買取の詳細
私が働いている会社では、機械のメンテナンス時に出る廃油が定期的に発生します。以前はすべて産業廃棄物として処理業者にお願いしていましたが、ある時期から「有価買取できる油とそうでない油がある」という情報を得て、試しに専門の回収業者に相談してみることにしました。
まず確認されたのは、油の種類と状態です。機械に使用している潤滑油のうち、ある程度きれいで水分や異物の混入が少ないものについては、リサイクル資源として買取が可能とのことでした。一方、水分が多かったり、洗浄工程を経た後の油については、産業廃棄物として回収費用がかかるとの説明を受けました。
それ以来、会社では廃油の分別を徹底するようになり、定期的に買取用のタンクと廃棄用のドラム缶に分けて回収しています。買取金額はそこまで高額ではないものの、これまで費用をかけて処理していたものが多少なりとも収益につながるのはありがたいです。また、処理業者による報告書や証明書類の提出もきちんとしており、コンプライアンス面でも安心できています。
まとめ
廃油の買取と回収をしっかり分けて対応することで、コスト削減と環境負荷の軽減の両立ができるようになりました。最初は手間かと思っていた分別作業も、慣れてしまえばそれほど負担ではなく、現場の意識も高まりました。今では「どうせ捨てるものでも価値があるかもしれない」という視点で、他の廃材や副産物の見直しも進んでいます。廃油の扱い一つとっても、視点を変えるだけで会社全体の改善につながる良いきっかけになったと感じています。