私の住んでいる町では、家庭から出た天ぷら油の廃油を回収して精製し、ごみ収集車の燃料として利用しています。同じ市内でも以前住んでいた場所は、天ぷら油回収場所から近かったので、廃油が出た場合は、必ずペットボトルに入れて持っていったものです。
私の家庭では、揚げ油は2回まで使うことにしています。天ぷら鍋に余った油が冷めたら、洗ってよく乾かしたペットボトルにろうとを差し込み、その上から茶こしを被せて、ペットボトルに移します。ろうとと茶こしは油専用にします。この作業が少し面倒で、天ぷら鍋から油が垂れるので、下に不要な紙を敷いて、終わったら捨てるということをしていました。
油の入ったペットボトルを回収場所に持っていくと、沢山ペットボトルが並んでいました。中には麦茶のように色が濃くなった廃油もあって、あんなになるまで使う人もいるんだな、と思うこともありました。家から近かったので、自転車で持って行きました。
その当時、おおよそ15年前くらいだと思いますが、「廃油で走るトラック」なるものがその廃油を回収していました。とても独特で、排気ガスも目立っていました。今は、技術も進んだのでしょう、平日は毎日のように市内を走っているゴミ収集車の燃料として利用されているそうです。そのゴミ収集車の後ろを車で走っても、特に違和感はありません。
今は同じ市内でも、廃油の回収場所から少し距離がある場所に住んでいるので、もう廃油のリサイクルに協力することはなくなりました。あの廃油が役に立つなら、よいアイデアだと思います。