コロナ禍における潔癖症の気苦労

潔癖だった友人が、コロナウイルスの流行でさらに【超・潔癖】になった。ウエットティッシュ、除菌ジェルの常備は当たり前で(しかも人に配ってくれる)、除菌できるハンドクリームなるものも持っていた。新しいグッズがあればすぐに試しているようで、ここまでくると趣味の領域である。しかし心配な面もある。スーパーで買い物するときも、誰かが触ったと思うと恐ろしく、購入したものを除菌しないと気が済まないようだ。除菌を徹底している分、風邪などめったにひかないし、努力が実っていると思う。しかし、あまりにも徹底しすぎて本人が疲弊しているのが見てとれるのだ。ずーっと菌を気にする生活は、確かに疲れる。このご時世、以前よりウイルスへの意識が上がっているが、もともと潔癖だった人は世の中がこれまで以上に【汚いもの】として見えているのではないだろうか。どこに行ってもだれかがウイルスを持っている(かもしれない)と思いながら生活することは、どれほどの苦痛なのだろう。もちろん、消毒・除菌することで防げる病気や不幸はある。しかし度が過ぎた場合、メンタル面への影響は少なくないだろう。本気で「除菌」しようと思ったら、究極は外出せずだれにも会わないことだ。それって果たして健康といえるのだろうか?この状況はしばらく続きそうで、長期戦とみたほうが良さそうだ。ある程度のおおらかさを持って、良いバランスでウイルスと付き合っていきたい。神経質になりすぎて心を病む人が出ないことを願うばかりである。